確定拠出年金について、はじめ方から解約まで

確定拠出年金とは、聞き慣れない言葉ではありますが年金と付くくらいなので積立定期の様なものをイメージ出来ると思います。
月々の掛け金が自由に選べる個人年金で、掛け金は投資信託で運用される為、通常の国民年金や厚生年金と違い掛け金がそのまま支払わないリスクもあります。勿論、掛け金以上のになる可能性もあります。

国民年金や厚生年金が国民全体で積立していると考えるなら、確定拠出年金は個人で積立する個人年金なので、個人401kと言う呼び方で呼ぶ事もあります。
SBI証券等の証券会社で確定拠出年金の口座を作る事で利用出来ます。口座開設は無償で出来ます。
支払った掛け金が全額所得控除の対象になる等の税制面での優遇が最大のメリットです。当然デメリットもあるので順番に確認していきましょう。個人型と企業型がありますが、ここでは個人型の確定拠出年金について書いています。


SBI証券の個人401kについて、3つの税制優遇

  • 支払った掛け金が全額所得控除
  • 運用益が非課税
  • 受け取り時も税制優遇あり

メリットは税制面での優遇です。受け取り時は税制上は退職金・年金として扱われる為、退職所得控除の対象になります。勤続年数に応じて退職金の一部を所得控除される仕組みなので長期間積立した方が有利となります。


SBI証券の個人401kのデメリット


  • 個人別管理資産が50万円未満の時には口座管理手数料が月額324円必要
  • 1回の還付手数料648円必要
  • 60歳までは原則引き出し出来ない
  • 支払額より給付額が減るリスク
  • 転職時に移換出来ず、大損する可能性

SBI証券の個人401kなら50万円以上の資産なら口座管理手数料はかからない為、確定拠出年金の利用を考えている人なら50万円は高い金額ではないと思います。
1番のデメリットは、転職や退職した時に企業年金しかない公務員になったり、専業主婦・主夫になった時に確定拠出年金を企業年金に移換出来ない上、新しく拠出も出来なくなってしまいます。

それだけならまだマシなのですが、毎月の手数料は取られてしまう問題もあり、個人401kを利用する上で、1番注意をしなければいけないポイントです。

他の個人401kをSBI証券の個人401kに移動させる方法


SBI証券に他の個人401kを移動(移換と言います)させるには、「加入者等運営管理機関変更届」をSBI証券に提出すれば出来ます。変更届や詳しくはフリーコール0120-581-214まで。


個人401kをお勧め出来る人 


個人401kをお勧め出来る人は、転職の可能性が低い・余裕資金があり60歳までの引き出しが出来ない点が許容出来る人となります。私個人的には会社を辞める可能性や60歳までの払い出しが出来ない事に不安があるので、もう少し様子見をしたいと思います。
確定拠出年金制度自体がリストラや転職がなく、最初に勤めた会社を退職まで勤める時代からの制度で、現代にはそぐわない点があります。法改正でより良くなれば私の様に将来の先行きが見通せない人でも気軽に利用出来る様になるかも知れません。



厚生年金を個人401kに移換出来る?


平成17年の法改正から、個人401kに厚生年金(一般的な企業の年金)を移換出来るようになっています。


確定拠出年金を解約する、元の厚生年金等に戻せるのか?


確定拠出年金を解約・脱退するには様々なパターンや条件があるようで、実際に利用していない私なりに調べた結果、2年間は口座管理手数料を払い、2年間過ぎた後の2年以内に解約・脱退の手続きが出来るようです。
掛け金は全額戻る事はなく、一時金として返金されます。


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