逆指値を使いこなして、株初心者を卒業しよう!


株の取引で重要となってくるのが、損失を最小限に抑え、利益を最大限に得られるように株を売り買いすることが求められます。
株初心者は、株価が下がり損失が膨らんでいる時は、「後、少しでまた上がるだろう」と考え、いわゆる損切りが出来ずに損失が大きくなりがちです。逆に少しでも利益がでると、慌てて利益を確定させてしまい、少しの利益しか得られないというパターンに陥りがちです。

お金が絡むのでなかなか平常心になれないことが原因なのですが、人間ですから感情をコントルールしきるのは難しいと思います。
そこで感情をコントロール出来ない代わりに、株価の売り買いをツール側でコントロールすることが出来るのが「逆指値(ぎゃくしね)」です。



株初心者でも簡単に使いこなせる「逆指値」注文の仕方


SBI証券のスマートフォン向けアプリ等、株のツールは各証券会社から提供されており、通常は株ツールを使い株の取引を行います。
株ツールの中に「逆指値」の設定項目があるため、初心者、上級者を問わず使うことは誰でも出来ます。

逆指値は、購入した株を一定の株価に下がった時に株の売却を設定した逆指値の株価で自動的に株ツールが行ってくれる注文方法です。分かりやすく書くと、株価が100円の時に90円まで下がったら自動的に売るといった具合です。
通常の指値は、100円の株が110円になったら自動で売却してくれるので、逆指値は文字通り”逆”の注文方法です。

逆指値はよく山登りのザイルに例えられます。山登りのザイルは要所要所に陥落防止のくいやフックを取り付けることにより、万が一陥落した時でもザイルの位置で止まる事が出来るので、また最初から登る必要がありません。



何故、「逆指値」を使った方がいいのでしょうか?



逆指値を使う理由は、想定以上の損を出さない為です。株初心者は特に損切りが出来ずに大きく損失をだす事が多いので、あらかじめ損切りラインを逆指値で設定しておきます。

想定以上に株価が変動しても逆指値のおかげで最低限の損失で食い止めることが出来ます。
株を取り引きする時は、必ず逆指値を入れるクセを付けるだけで株で大損をするリスクは確実に少なくなります。
逆指値のおかげで、頻繁に株価の動向をチェックする必要もなくなるのも利点のひとつです。
さらに、逆指値を設定する事で利益も最大限に膨らませることも可能になります。



逆指値を上げていくことで、株という山登りの頂上まで登ろう!



逆指値の金額も99円に。に設定する金額は株価の10%程度減が目安です。損を膨らませたくないならもっと低い%でもいいのですが、%が低すぎると少しの株価の変動で損切りしてしまいます。

100円が110円になったら、逆指値の金額も99円に。
120円になったら、逆指値の金額も108円に。

逆指値は注文が確定しない限りは、何回でも数値を変更することが出来ます。変更を続けていくことで、株価の上昇にも付いていけるのでおのずと最大限の利益まで株を保有できるようになります。
株初心者が自分で売り時を見極めるのは難しいのですが、逆指値を使うことで簡単かつ自動的に売り時が決まります。

逆指値の扱いに慣れてきたら株価のチャートを見て、逆指値を決めていく方法もあります。移動平均線という過去の株価の平均を出す折れ線グラフを見て、株価が上昇中なら移動平均線の下値を基準に逆指値を決めていきます。




移動平均線はHYPER株アプリの画面では、短期が青、中期が赤、長期が黄色で表示されます。
短期の青線は、ほぼ売り買いを表すロウソク足にまとわりついています。
中期か長期を目安に逆指値を入れるようにしましょう。



HYPER株アプリで逆指値の設定画面





1,820円の株価野銘柄を、逆指値で1,629円に下がったら売却するという注文画面です。
価格は「成行」を選んでおきます。
1,629円まで下がらないうちは、何回でも逆指値の金額は変更出来ます。注文が確定しない限りは変更の度に手数料が取られるわけではないので安心して下さい。


逆指値を使いこなせるようになれば、より有益な株の取引が出来る様になりますので、頑張って自分のものにして下さい。


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